テキストサイズ

身代わりH

第18章 *自分で?

代わりにあたしのブレザーが肩にかけられ、あたしの前に折り畳まれたジャージが差し出された。




「…穿いて帰れ」



「………」





反射的に受け取ってしまった後であたしが振り向くと、お兄ちゃんは既に踵を返していた。




そして、





「…おまえは少し経ってから出て来い。バレると面倒だからな」





背中を向けたままそう言い捨てると、扉を開けて教室を出て行った。





「-……」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ