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身代わりH

第18章 *自分で?

抵抗する間もなく次の瞬間には口の中に生臭い味が広がり、頭の中が真っ白になった。




…これって…お兄ちゃんの…。




「…飲み込め」




ズル、と口から引き抜かれ、お兄ちゃんの声が降ってくる。




「………」




本来なら屈辱的な行為。




…だけど…お兄ちゃんのなら……。




-ゴクン。




あたしは一瞬戸惑った後、思い切って飲み干した。




「…っは…」




生臭く苦い後味に少し顔をしかめながら、やっとのことで息を吐き、あたしはぐったりと足を閉じた。

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