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彼・彼女の言い分

第4章 気になる理由



『春?参考書…あった?』



水上が棚の間から…現れた…




俺にはにじり寄っていた大和さんが…ビクッと…

止まった…




助かった………




ゆっくり…大和さんの顔をみると…







何だか…嫌な予感が…した…




「ハル…彼女?……」


ビクッ
と…寒気がした……



「いや…」


吃ってしまった…



『春…知り合いですか?』

大和さんと俺を見比べながら…水上が質問してきた…

やけに近い位置の二人をみて…



水上は何を思った…かな…

「あ…水上…こちら…中学の先輩…伊藤 大和さん…」


『…そうですか…こんにちは…』

水上は…挨拶をして…俺をみた…


『春?そろそろ…塾の時間大丈夫ですか?参考書は…また次回にでもしたらいかがです?』


あ…そうだ…


「あぁ…さんきゅ…

じゃ…大和さん…俺…行きます…」


大和さんから離れた…


「。。。。。。」



背中に大和さんの視線を感じて…
ゾクゾクと悪寒が走った…







怖い…








そう…思った……







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