
彼・彼女の言い分
第4章 気になる理由
===放課後===
「じゃあなぁ〜」
正樹は手を振ってでていった。
帰りに他の友達とファーストフードの店に寄ってから帰る事になったらしく…
男性グループに混ざりワイワイ帰って行った…
正樹は…皆と仲いいな…
ちょっと…寂しいかな…
でも、正樹らしくて…
変わらないでほしいと思ってしまう…
『春?無表情ですが…肩から力が抜けている気がします…』
「あ…ちょっとな…正樹は…俺達だけが友達じゃないからな…」
俺は…自分がゲイだから…なるべく…
ばれないように…
深く友達になるようなことは避けてきた…
だから…かな…
今の関係が…楽しくて…
『春はもう少し…わがままでも…罰は…あたりません』
「俺の心を読むな…」
『帰りましょ?』
水上…なんだか…気分が軽くなった…
不思議だな…
とうとう…麻痺してきたか…
一瞬…かっこよく見えた…
眼科…行こうかな…
