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彼・彼女の言い分

第21章 文化祭の理由



「疲れた〜ここで最後か?」


『はい、こちらの生け花をエントランスに持って行けば終わりです。』



は〜っと
俺は茶室の畳みに
ゴロンと寝転がる……


あ…気が抜けた…



『お疲れ様です。
私がこれをエントランスに運びますから…春はここで少し休んでいてください』



お言葉に甘えて…


「悪い…少し休憩…」



水上は床の間の生け花を運び茶室からでた…






「。。。。。。。。」






しーん.......







畳みの香り…



抹茶の香り…



花の香り…







落ち着く…し…



眠くなる………






俺は…
壁にもたれ掛かったまま…



瞼を閉じた…







ヤバい…ネムイ…






ーーーーーーーー…



『…る、…は…る!
……………春?』




ハッ!!!


ついつい…
うたた寝をしてしまった…



「悪い!!!
寝てたか!時間は!」



クスクス笑う水上…


『私が行って、戻って来る、4・5分ですよ』





あれ!

結構…ウトウトしてた気がしてたのに…


そんなもんか?



『春。自販機でお茶買ってきましたよ…飲みますか?』



あっ喉乾いてた!
助かる〜


「さんきゅ………ん!!!ン?」




水上の唇が…重なり…



俺の口の中に…

冷たいお茶が入ってきた!!!



「んっ!!!ンン…ゴクン…」



水上は口移しで…
お茶を俺に流し込んだ…



『…春…美味しい?』



俺はいきなりの事で…


ドキドキしたが……



「…美味しい…
水上………もっと…飲みたい…」





美味しかったし…

唇を流れて来るお茶が…






気持ち良く…
感じてしまった…




『春…顔、上にむけて』



俺は顔を上にむけ…

水上の唇を待った………




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