
彼・彼女の言い分
第21章 文化祭の理由
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二日目〜〜!
イテテテ…
はい!!!筋肉痛!!!
足?腕?
俺って…
筋肉使ってなかったの?
ってビックリ!!!
動けなくないが…
無表情な俺の顔は…
痛がってる様に見えないだろうなぁ〜
まっ…頑張るって決めたし最後まで付き合ってやるぜ!!!
二日目は
文化部コラボ企画!
華道部と茶道部
(中庭での茶会)
華道部と書道部と茶道部
(茶室での演出・掛け軸・生け花)
中庭の植木の演出、生け花の配置
簡易茶室の設置
室内は茶室に会う生け花の作成、掛け軸の言葉と合わせた花を選択…
華道部に付いて
俺と水上は花を移動させたり、補充したり、変更したり…
朝から…着物の裾をなびかせ、走り回った…
今年は、演舞部がなかったのが救いだ…
昨年はこの目まぐるしい準備を三ヶ所で行い…
ましてや…水上一人で行ったとは
この女は…化け…イヤイヤ
凄い人って事だよ!!!
無表情で作業を行う俺も、
午後になると…疲労が…
水上は涼しい顔で花を見ていた
「水上は…
ホントに花が好きなんだな」
『…小さいときから見てますから…
兄と違って何事も冷めて見てしまう子でしたが…
花に関しては興味がありましたね』
一輪バケツから取ると
クンっと香りを確かめた…
『母の働いている姿が好きだったのかもしれませんね…よく、仕事場に付いて行きましたし』
水上は
秋の少し涼しくなった風を花の香りと共に感じていた…
俺も
母さんの仕事現場に行ってたな…
小さい頃が懐かしくなった…
しかし、バケツの中は…
まだまだ、花が残っている…
午後の
中庭での茶会の花は
午後に合う花とチェンジする…
いまから…配達!!!
『春?着物が着崩れしてますよ!!!』
水上が俺の衿を
スッと触り…正す…
胸の鼓動が強くなる…
キス出来る距離…
水上の汗と体臭、それに大量の花の香り…
距離の近さも手伝い…
クラクラする
