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朝になるまえに

第7章 サイシュウ物語

気づくともう5時55分。
蒼人の体が消え始めた。
「そろそろお別れだね」
私はその言葉にまた泣いた。
「泣き虫だなあ。」
「うるさい,,,悲しいんだから
仕方ないじゃん,,,」
58分を回った。
「蒼人~。」
私はただ名前を呼ぶことしか
できなかった。
蒼人の体はもう半分以上消えていた。
「そろそろだ。」
私はその言葉を合図のように
胸にためていた気持ちを叫んだ。
「蒼人が好き!生まれ変わったら
また絶対もどってきて!」
すると蒼人はびっくりした顔して、
「僕もだよ。」
そういい微笑んできえていった。

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