無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

　ひとたびはキョンシルを連れて都を出たものの、トスは彼女の出生の秘密を知り、その身柄を実の祖父である崔イルチェに委ねることを決意した。そのため、都を出たところで引き返し、キョンシルを崔氏の屋敷に置き去りにして去ったのである。
　その際、キョンシルはイルチェと対面している。最初はキョンシルを孫だと頑として認めようとはしなかったイルチェだが、次第に頑なな態度もやわらぎ、最後は祖父と和解できた。イルチェはキョンシルに都に残り、崔氏の家門を継いで欲しいと願ったのに、キョンシルはトスと一緒に行く道を選んだ。
　その時、既にイルチェは足腰がかなり弱っていた。普段は特に支障なく過ごしているが、時折、腰が痛くて身動きもできないほどになる。