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それにしても、家族写真もそうだが、子どもの写真が一枚も飾って無かった。



｢中村、
もし、お前が家庭を持っているとしたら家族写真って飾るか？｣



｢勿論、飾りますよ。家族の記念ですからね。一般の家庭では何処でも飾ってるんじゃないんですか？｣

｢…そうだよな。｣


｢そういえば、
一枚も飾って無かったですね。
家族仲上手くいってないですかね。｣


｢でも夫婦の写真は飾ってあったぞ。｣


｢確かに不思議ですね。｣


子どもを愛さないにしても夫婦の写真はあって、子どもの写真が無いのは不思議だ。


子どもを愛さない親は見て来たが、夫婦仲が上手くいっている家庭は大抵子どもも愛されている。


形式に捕らわれる家庭なら尚更写真を飾る。