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真っ赤な家庭

第3章 取調室



「リフォームしたときの廃材はどちらにありますか?」





「廃材はもう処分所にあると思うので、処分されてなければいいですね。」


「雨のなか、お気をつけて。」



笑顔で答えた。



その笑顔が加代子に似ていた。






いるはずなの子どもの話しには一切触れなかった。

次回行ったときに聞いてみよう。


急いで処分所に向かうことにした。



言うまでもなく、廃材はもう既に処分されていた。




証拠は全て消えてしまい、振り出しに戻ってしまった。



まるで全てを流されるような、酷い豪雨だった。

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