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真っ赤な家庭

第3章 取調室



表札には"倉敷"


と書いてあった。





出て来たのは上品な服装で腰まで長い黒髪、落ち着いた感じの20代後半の女性に見えたが社長本人だった。


名前は倉敷妙子。



随分若いと思いながらも

「旦那様はどちらに?」


「こんな雨のなか、態々いらっしゃるって、私に用事があったのではないですか?」


全てを知っているかのようだった。






「テレビで拝見いたしまして、つい最近依頼を受けていた所でしたので驚いていたところなんですよ。」


紅茶を出しながら、決して驚いている様子ではなかった。



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