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甘いキスを永遠に

第78章 危うい二人

もっと早く気づけば良かった。


俺がちゃんと麻実の小さな仕草もサインも見逃さないよう見ていれば、
麻実の心の変化に気づいていた筈なのに…


後悔してもし尽くせない程悔やんで、
動けない自分が情けなくて、
苦しくて寂しくて握り締めていた缶ビールがいつの間にかグチャグチャに押し潰されていた。

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