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甘いキスを永遠に

第56章 出産

次々襲う陣痛の痛みに私はグッタリだ。


時々、様子を見にくる看護師さんが「まだね」と言われる度にガッカリした。


時間はすでに0時近かった。


いよいよもう出したくなるような、
いきみたくなる痛みが走る。


「んんん…っ」


「麻実ちゃん、いきんじゃダメだよ。息吐いて」


「痛いの!痛いの!もう無理~」


叫ぶ私を必死にさすってくれてるが、
それさえも振り解いていきみたかった。

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