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甘いキスを永遠に

第88章 最後の店

「でも…麻実の着物姿は名残惜しい」


元哉はうつ伏せになり私の腰に両腕を回し顔を膝に埋めた。


私の着物姿だけじゃない。


一番名残惜しいのは元哉なんだ。


私は元哉の背中を撫でた。


「元哉…またやりたくなったら言ってね。
私いつでも元哉の店の女将さんになるよ。
着物着るのは朝飯前だから…」


「麻実…」


元哉はぎゅうっと力強く私の腰にしがみついた。

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