
紅桜学園イケメン部!
第14章 運命の日
俺は悪魔を思いっきり蹴った。
恐怖心を捨てて、彼を睨む。
彼は意外とあっさりと倒れ込んだ。
狂ったような笑顔で。
「ふふっ、どーした?反抗的だねぇ~?」
俺は身震いしたけれど、すぐにそれも捨てた。
もう一度蹴ってから、殴る。
「痛っ…、瑠璃くん。離さないと瑠菜にも手を出すよ?」
「おまえっ…手を出してんじゃんか!!」
「瑠菜には手を出してないよ?俺は恵子にしか触れてない」
妹の事を…瑠菜の事を、本気でお母さんだと勘違いしている悪魔。
そいつを本気で殺したくなる。
俺は果物ナイフを取り出し、悪魔の首まで持って行く。
