
紅桜学園イケメン部!
第14章 運命の日
「ふふっ、今日も恵子は綺麗だねぇ?」
「…」
瑠菜の体は震えている。
それもそのはずだ。
自分じゃない人だと思われ、体を触られる。それも自分の親に…。
これほど怖い事はないと思う。
俺も一つの『決意』を忘れないで、ゆっくり見つめた。
薄々気付いていた。
俺は今日トップになった。だとしたら、昨日も今日もあまり力的には変わらない筈なのだ。だけど昨日は歯が立たなかった。
・・・つまり、俺は彼に対して『恐怖心』があるから、学校のように力が出せないのだ。
震えによって全てが阻止されるのだ。
「ねぇー?その反抗的な態度もそそるねぇー?」
狂った笑顔。
こいつが親だとは到底思えない。
