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第15章 別れと出会い




ピンポーン
初めて私の家に誰か来る。

「はい。」

ガチャ。



「警視庁の花巻です。」


相変わらず無愛想な顔で外にいられても困るので、


「どうぞ。」



小さなテーブルの前に座って待ってもらいながら、お茶を入れていると



「No.1ホステスにしては随分質素な生活してますね。」


「誰にも頼らずいずれ自分だけの店を出したいんですよ。」



実家を出て行ったときのままの古いアパートに住んでいるからだ。


別に嘘はついていない、本当のことだ。






花巻刑事は私にはしつこい。


DVDの件について実は知っていてあのような行動をしたのではないのかと。



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