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第14章 疑惑

私は刑務所の取調室にいた。


花巻 司という30代位の捜査一課の男性刑事が


「今回はあくまでも形式上でお呼びしました、唐突にお伺いしますが、亡くなられた小松原 隆氏とは愛人…いや、恋人関係でしたよね?」



「はい。」


本当のことだ。



「彼からママに関して何か詳しいことは聞いてますか?」



「いえ。」



私の正直な証言と反応を見て判断したのか例のDVDを机の上に置いて私の顔を伺うかのように見つめた。





想像していた通りだった、洋介も知っていることなので



「あっ!
これは…」








恥ずかしいふりをしたと言うより、この刑事が見てたと思うと覚悟していたとはいえ、本当に恥ずかしい。


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