
喘ぎ声レッスン*SS追加中*
第27章 記憶の欠片
「…襲って良い?」
「…だっダメっ!」
あたしはさっと身構えるように、体勢を整えた。ここは病院なんだよ、そんな事絶対いけない。
…事故から全然触れられないのは、凄く寂しいんだけどね。こればっかりはしょうがないよ。
「ダメって言う割に…もの欲しそうな顔…してるね?」
ニヤリと不敵な笑みを浮かべてあたしを見つめる優。
…ああ、前と同じ笑顔。
爽やかな先生だった時と変わらない笑顔じゃなくて、ちょっと悪巧みしてる悪魔みたいな笑顔。
あたしはそんな優も大好きなんだ。…感動で涙出そうになってきた…。
べっ別に…Mじゃないんだよ?
ただ、それは――――…
