
喘ぎ声レッスン*SS追加中*
第26章 覚悟と決意
「優!!!」
あたしは名前を呼んだ。驚いて目を見開く優を見ながら、あたしは優に近づいていく。
久しぶりに見る優はやっぱりあたしの大好きな優だった。
何も変わらない。
優しいまなざし、その表情。
…全部記憶を無くす前と一緒だ。
「あ、お久しぶりです」
単なる知り合いのように
挨拶されたって構わない。
覚悟を決めたんだから。
…あたしの腕には、
心強い味方がある。
カレンさんだって
応援してくれている。
「ゆうっ!」
拒絶されたって良い。
何度だって言ってやる。
うざい程言ってやる。
絶対逃がしてやんないんだから。
大好きな大好きな優。
記憶を無くした位で、
あたしが離すとでも思うの?
図太く、生きてるの。
