
喘ぎ声レッスン*SS追加中*
第25章 弱い心
ガラッ…
ドアが開いて、しまったと思った。
中からフィアンセの
女の人が出てきたのだ。
「あ…――」
相変わらず運悪いな、あたし。
最悪だ。
「あ、こんにちは」
丁寧に挨拶してくれる女の人に、笑顔で返そうとするのだが。
あれ?
上手く笑顔作れてるかな?
泣きそうになってきた…、
あたし…普通なら嬉しくなくても作り笑い位簡単にできたのに…。
「あの…そのっ」
あたしが入ったら迷惑かもしれない。どうしよう、帰るべきなんだろうか。
「あの、梓さんですよね?」
「…はい、そうですけど…」
何であたしの名前を
知ってるのだろうか?
あたしは不思議に思って
彼女を見つめた。
