
喘ぎ声レッスン*SS追加中*
第25章 弱い心
病院の廊下で、
あたしはウロウロしていた。
…どうしよう。
やっぱり会うのを止めようか。
会ったら、また会いたいと思ってしまう。
でも、ここで帰ったらあたしは諦められない。今日を最後に、優を忘れる。
あたしはそんな思いを胸に、
ドアを開けようとする。
だけど勇気がない。
怖いのだ。
恐怖でドアを開けられない。
もしもフィアンセの人がいたら
…いやな方向に想像してしまう。
やっぱり、帰ろう。
もう駄目だ。
意味の分からない恐怖が、
あたしを襲う。
…なんでこんなに、
弱くなってしまったんだろう。
