喘ぎ声レッスン*SS追加中*
第16章 まさかの宣戦布告
「ん、どうした?」
「―――馬鹿っ」
あたしの顎を掴んで、
じっと見つめる。
『嫁さん』その言葉が頭に響く。
「どうしたの?
―――伊集院梓さん?」
ボハッ
あたしは頭から
湯気が出るのを感じた。
「もう…馬鹿っ」
分かってるんだ。
あたしが『嫁さん』
という言葉に反応していた事。
・・・そっか。
あたし伊集院梓になるのか。
そう考えると、嬉しすぎて泣きそうになった。
「伊集院梓さん、
その顔誘ってます?」
「さ、誘ってない!」
あたしは優の瞳から目を反らした。
・・・すぐに顎を
捕らえられたけど。
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