
喘ぎ声レッスン*SS追加中*
第13章 この先、何があろうと
「そちらのお嬢さんと
2人で話がしたい。
…ちょっといいかね?」
「・・・はい、」
それを聞いた優が心配そうにしながら、部屋から出て行った。
緊張する。
どうしよう。
何を言われるのだろうか。
不安で仕方がない。
お前が釣り合わないとか、
文句を言われるのだろうか。
それともスパイを呼ばれて拉致されて殺されたり…。
あり得なくもないだろう。
あたしが邪魔なら、それ位しても
おかしくはないはずだ。
あたしは身震いした。
…殺されませんように。
殺されませんように…
「息子を…よろしく頼みます」
えっ?
あたしは思わず目を見開いた。
そこには、深々と
お辞儀をするお父さんの姿。
え?え?
・・・え?
凄く律儀なんですけど。
文句言われると思っていたのに。
殺されるのかと思ったのに!
