
喘ぎ声レッスン*SS追加中*
第12章 赤い跡
「って梓!」
泣き出したあたしに驚いて、心配そうにあたしの背中をさする。
「あっあたし、…きっぅっ…きらっ…ぅっ」
「落ち着いて、ほら。吸ってー、吐いてー」
子供相手みたいな対応に、悲しくなる。
あたしちゃんと高校生なのに!
「優、嫌いにならないで!
あたしに至らないところが…
いや、あたし至らない所だらけだけどね。
あたし…っ、あっあたし…」
涙が止まらない。
必死に止めようとしても、何故かあふれ出る。
「梓・・・」
優はあたしをそっと抱きしめた。
