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……どうしてこうなった?

第8章 初デート

「ふぁぁあっ……よく寝た……」

一時間後に目覚めた芹沢は悪びれる様子もなく起き上がる。

「よく寝た、じゃないですよ。自分だけ気持ちよさそうに」

「優花も寝ればよかったのに?」

「そんないきなり草むらに寝っ転がって寝れませんっ!」

「じゃあベッドで寝てみる?」

冗談のようで、探りをいれるような誘いにも取れ、優花は顔を一瞬で朱に染める。

「変態っ! スケベ! 大嫌いですっ!」

ぷいっと顔を背け、立ち上がって優花は歩いて行ってしまう。

「冗談だよ、冗談」

「面白くないです、その冗談」

「優花ってエロ系のネタ、本当にダメだよな」

「普通女の子はみんなダメだと思いますよ」

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