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……どうしてこうなった?

第8章 初デート

「そんなことくらいわかってますよ! それでも怖いじゃないですか! 突撃とかされるかもしれないし」

「されたとしても大した威力じゃないよ」

「でもぉ……」

「大丈夫だって。優花も触ってみろよ」

「うー……」

恐る恐る羊に触れる。

「ホントだ……結構剛毛っていうか、ゴワゴワした感じ……」

彼らは触られてもまるで気にした様子もなく、一心に草をはんでいた。

しばらく羊で遊んだふたりはゲストハウスと呼ばれる建物に入る。


搾りたて生乳アイスクリームという濃厚なアイスクリームを食べ、ブラブラとあたりを見学した。

スイスをイメージして作られたようなゲストハウスは素朴さを残したメルヘンチックな装飾で見ているだけでワクワクしてくる。

ドアを開けるたびにカランと小気味の良い音を立てるカウベルも気分を盛り上げた。


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