
359°
第7章 芽生えた感情と嫉妬
「冷めないうちに、どうぞ」
「あ、いただきます」
オレはレスポールを高藤さんに返す。
「後で少し音出してみる?」
「え、いいんすか?」
「ヘッドホンすれば大丈夫だから」
「やった」
オレはウキウキしながら、紅茶を飲む。
あったかい…
ホッとする…
若干緊張がほぐれたような気がした。
チラッと高藤さんの方を見る。
普通に紅茶を飲んでるだけなのに、その姿はかっこいい。
これだけイケメンだと、彼女の一人や二人はいるんだろうな…
この部屋に何人の女性を連れ込んだんだろう……って、オレには関係ねーし!
