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ホストクラブの罠(不良総受け)

第13章 透吾vs大和




火照る身体を引きずり外へ出た。

瑠希さんも相当薬が効いているようで足元がおぼつかない。


透吾さんは、ながしのタクシーを捕まえて俺たち二人を後部座席に詰め込み、自分も乗り込んだ。


タクシーの運転手に行き先だけ伝え、それ以降は三人で静かに車に揺られた。


透吾さんが告げた行き先はどうやら自分のマンションのようで5分足らずで目的地に到着した。



歩けば10分足らずの道のり。

俺なら迷わず歩く道のりだ。


こういうところを見るとやっぱりお金を持っている人間は違うなぁと思ってしまうのが心情だ。





「まぁ上がれよ。」


「つーか、どうせなら俺ん家に送ってくださいよ。なんで透吾さん家なんですか・・・」

ため息混じりに愚痴を言う俺を横目にマンションの入口のロックを解除する透吾さん。



瑠希さんはもはや歩くのも精一杯らしく涙目で俺の腕にすがっていた。








バタン





殺風景な室内。
テレビ、ベット、ソファー
あるのはその三つだけだった。









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