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雪の華~Memories~【彼氏いない歴31年の私】

第2章 LessonⅡ 心ときめく記念日

「本間さん、最後まで付き添えなくて、申し訳ありません。ドレスとか、一人で脱げますか?」
「大丈夫です。着るのは難しいけど、脱ぐのなら何とかなりそう」
 輝もまた微笑んだ。由佳里がホッとしたような表情で言う。
「脱いだドレスはそのまま置いて帰ってくださいね? また明日、取りに来ますので」
「何なら、俺が帰りに店の方まで届けるよ」
 オーナーの言葉に、由佳里が心底助かったと言いたげに笑う。
「助かります」
「忙しいときは、お互いに助け合えば良いんだよ。由佳里ちゃんがいなくちゃ、俺も撮影できないしね」
 笑顔で頷き合う二人の姿に、またツキリと小さく輝の胸が疼く。

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