
雪の華~Memories~【彼氏いない歴31年の私】
第2章 LessonⅡ 心ときめく記念日
ドレスの形自体が元々スリムなので、すらりとした体躯の輝が着ると映えるのだ。更に奇蹟は悩みの種でしかなかった顔にまで及んでいる。
流石に、今日はあの馬鹿でかい眼がねは止めて、コンタクトにしている。狐のようにつり上がった細い眼はアイシャドウとライナー、つけまつげの魔法で普段の軽く二倍は大きく見え、蒼白さが気になる顔は健康的でいながら透明感のある肌色になっている。これも色の悪さが目立つ唇は今や、桜色に染まり、ぷっくりとした魅惑的な唇はグロスのせいで少し濡れたように艶っぽい。
まさに別人、同一人物であれば整形したと思われても仕方ないほどの変わりようである。
「愕きました。メークだけで、こんなに変わるものなんですか?」
茫然としたまなざしを揺らし、訊ねる。
流石に、今日はあの馬鹿でかい眼がねは止めて、コンタクトにしている。狐のようにつり上がった細い眼はアイシャドウとライナー、つけまつげの魔法で普段の軽く二倍は大きく見え、蒼白さが気になる顔は健康的でいながら透明感のある肌色になっている。これも色の悪さが目立つ唇は今や、桜色に染まり、ぷっくりとした魅惑的な唇はグロスのせいで少し濡れたように艶っぽい。
まさに別人、同一人物であれば整形したと思われても仕方ないほどの変わりようである。
「愕きました。メークだけで、こんなに変わるものなんですか?」
茫然としたまなざしを揺らし、訊ねる。
