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雪の華~Memories~【彼氏いない歴31年の私】

第5章 LessonⅤ キャッツ・アイにて~孤独なピアノ~

 が、カーディガンも脱ぎ去り、そのしなやかな指が白いブラウスの一番上のボタンにかかった時、鋭い一喝が飛んだ。
「止めるんだ」
 そこで初めて輝の動きが止まった。
「自分を傷つけたり安売りしたりしてはいけない」
 聡が首を振った。
 輝は静かな瞳で聡を見つめた。おもむろに眼がねを外し、何も言わず、またブラウスのボタンを外し始める。今度は聡も止めようとしなかった。
 白いブラウスの下はベージュの薄いスリップ。それだけでもかなり扇情的な姿だが、輝は更に逡巡も見せずにスリップを脱いだ。
 次いで黒のタイトスカートも薄手のストッキングも脱いでしまえば、後はブラとパンティだけだ。

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