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司「…先生」

孝志「なんだ？」

司「美緒の事…本当に覚えてないんです
か？あんなに愛してたのに…」

孝志「愛してた？」

明子「ちょ…孝志はまだ本調子じゃない
の、だからあんまり…」

司「まっ、別に忘れたままでもいいけど
先生がそうなら俺、美緒にまたアタック
しますから」

孝志「美緒を…愛して…」

明子「孝志？」

孝志「愛し…て…」

明子「孝志！？落ち着いて」

孝志「…明子」

明子「大丈夫、大丈夫だから…」

司「…」


取り乱した孝志を
優しい言葉で落ち着かせる明子
しかしその心は孝志に記憶を取り戻して
ほしくない
孝志を失いたくない
そんな思いからの行動だった