
壁一枚 2nd
第17章 後遺症
美緒「熱い…熱いの…」
勇樹「風邪のせいだよ…ほらっ寝て」
何かを求める美緒
しかし、その欲求に応えるワケにいかず
勇樹は美緒を
布団に寝かせようとした
しかし…
勇樹「!?」
美緒「このままじゃ…寝られない…寝ら
れないの…」
勇樹「…美緒」
美緒に抱きつかれ
内心では嬉しく思いドキドキしながらも
勇樹は美緒の体を自分から
引き離した
きっと熱で朦朧としているだけ
それに多分、自分を孝志だと勘違いして
甘えているだけだと
しかし…
美緒「…勇樹君」
勇樹「美緒…!?」
孝志ではなく
自分の名前が呼ばれた次の瞬間
美緒は勇樹を押し倒し、その唇に自ら
キスをした
