テキストサイズ

短編集

第9章 「マンホール」

「きゃあーーっ?!」

落ちてきたのは女だ。

10代後半か。

可愛い顔立ちだ。

しかし服装が、ふりふりのこってりめ。

…ゴスロリ?

狭いのでしりもちをつくことも出来ず、立ったまま女の子は目をパチクリさせている。

俺と向き合う格好だ。

その距離20センチメートル。

少し動いただけで身体が触れ合う。

俺もまさか自分以外に人が落ちてくるなんて想像していなかったので、驚いていた。

しかし…これは、とんでもないことですぞ。

徐々に状況が飲み込めてきた俺。

可愛い女の子と密室状態で二人きり…やったぜ、こんちくしょう。

ありがとう神様!

ありがとうマンホールを開けっ放しにした人!

ストーリーメニュー

TOPTOPへ