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自由参加です。どんどんどうぞ。
なお一切の私語禁止でございます。参加していいですか?等挨拶も必要ございませんので!
それではスタート!
それは、ある雨の日の午後のことだった。
なお一切の私語禁止でございます。参加していいですか?等挨拶も必要ございませんので!
それではスタート!
それは、ある雨の日の午後のことだった。
81
抜いてやる。
そう思ったが、俺は震える手を止めて考え直した。
不自然だ。この鼻毛は不自然すぎる。
ただ出ているだけではない。呼吸に合わせて引っ込んだり出たりしている。
ただの鼻毛ではない。これは。
罠だ。
孔明の罠だ。
そう思った。
罠なら抜いてはいけない。かといって放っておくことは俺の性分が許さなかった。
抜いてはならず、かといって放っておくこともできない。ならばどうするべきか。
考えた末に、ひとつの答えにたどりついた。
ブローしてやる。
この鼻毛をブローしてやる。俺は固くそう決意した。
つやつやの鼻毛にしてみせる。
抜いてやる。
そう思ったが、俺は震える手を止めて考え直した。
不自然だ。この鼻毛は不自然すぎる。
ただ出ているだけではない。呼吸に合わせて引っ込んだり出たりしている。
ただの鼻毛ではない。これは。
罠だ。
孔明の罠だ。
そう思った。
罠なら抜いてはいけない。かといって放っておくことは俺の性分が許さなかった。
抜いてはならず、かといって放っておくこともできない。ならばどうするべきか。
考えた末に、ひとつの答えにたどりついた。
ブローしてやる。
この鼻毛をブローしてやる。俺は固くそう決意した。
つやつやの鼻毛にしてみせる。
82
すると、「ヴーン」と耳障りな音が……。
その音と共に現れた、目の前を浮遊する、小さくて黒い物体。それは、ガラス窓にひたすらコンコンぶち当たり、壁に止まれば手をこする、あの固形の排泄物にたかる不潔な虫。
『なんだここは、不衛生な……』
そう思った次の瞬間……
「ピシッ!!」
いきなり鼻毛が伸び、そいつを捕らえ、中に引きずりこんだ。
いま、自分はいったい、なにをみているのだ?
その音と共に現れた、目の前を浮遊する、小さくて黒い物体。それは、ガラス窓にひたすらコンコンぶち当たり、壁に止まれば手をこする、あの固形の排泄物にたかる不潔な虫。
『なんだここは、不衛生な……』
そう思った次の瞬間……
「ピシッ!!」
いきなり鼻毛が伸び、そいつを捕らえ、中に引きずりこんだ。
いま、自分はいったい、なにをみているのだ?
83
虫が信長の鼻の中に入った。
「退治完了っと…」
……??
なんだいまの?
虫が信長の鼻の中に入った。
「退治完了っと…」
……??
なんだいまの?
84
「…うむ、なかなか栄養素の高い蝿だ。」
ハエトリソウかお前はっ!!
その鼻毛は一体どうなっているんだ…
ハエトリソウかお前はっ!!
その鼻毛は一体どうなっているんだ…
85
しかし、気づくと鼻毛は見えなくなっている。
これで一安心だ。
さぁ、蕎麦d…
…もみじおろし……
しかし、気づくと鼻毛は見えなくなっている。
これで一安心だ。
さぁ、蕎麦d…
…もみじおろし……
86
「心配するな。そのもみじおろしはな…儂が使う」
俺が躊躇していると、信長がそう言った。
「そうだな…お前には…これでどうだ?」
信長はポケットから何かを取り出した。それは…
……うまい棒もみじおろし味?!
「砕いて使え。なかなかイケるぞ」
信長は蕎麦をすすりながらそう言った。
俺が躊躇していると、信長がそう言った。
「そうだな…お前には…これでどうだ?」
信長はポケットから何かを取り出した。それは…
……うまい棒もみじおろし味?!
「砕いて使え。なかなかイケるぞ」
信長は蕎麦をすすりながらそう言った。
87
うまい棒もみじおろし味……入手経路を知りたいところだが、俺はすすめられるがまま、それを砕いて、蕎麦と一緒にすすった。
「使い方はこれで本当にあっているのか?」
微かな疑問を抱きながら、蕎麦を口に運ぶ。
これは、いい! 食が進む。結構イケるじゃな〜い♪
夢中で食べた。信長も食べているようだが、なぜうまい棒を使わない。これが最後の一本だったのか?
俺の目線は蕎麦の方を向いている。だが、視野のやや上あたりになにかを見た。
気のせいかとも思うが、信長の頭がヒガンバナの様に割れ、中央から触手がウニョウニョと出ていたように見える。
「っ!!」
正面を向くと、一瞬にして信長に戻る。
「どうかしたか?」なにごともなかったかのように……いや、あっただろ!?
「……そば、美味いな」それしか返せない。
見ると、信長の左目を中心に額から頬にかけて、一本の赤い筋が見えた。
いや、修復間に合ってないよね?
いつから寄生獣と入れ代わった?
てか……
自分はいったい、なにをみているのだ?
「使い方はこれで本当にあっているのか?」
微かな疑問を抱きながら、蕎麦を口に運ぶ。
これは、いい! 食が進む。結構イケるじゃな〜い♪
夢中で食べた。信長も食べているようだが、なぜうまい棒を使わない。これが最後の一本だったのか?
俺の目線は蕎麦の方を向いている。だが、視野のやや上あたりになにかを見た。
気のせいかとも思うが、信長の頭がヒガンバナの様に割れ、中央から触手がウニョウニョと出ていたように見える。
「っ!!」
正面を向くと、一瞬にして信長に戻る。
「どうかしたか?」なにごともなかったかのように……いや、あっただろ!?
「……そば、美味いな」それしか返せない。
見ると、信長の左目を中心に額から頬にかけて、一本の赤い筋が見えた。
いや、修復間に合ってないよね?
いつから寄生獣と入れ代わった?
てか……
自分はいったい、なにをみているのだ?
88
「キタロー‥おいキタロー!」
ふと囁きが聴こえて、声の方を見ると‥
右手がしゃべっていた。
いや、目と口が生えた、
俺の右手だったものが。
‥おれはキタローじゃない!
なんか色々混ざってるよ!!
俺の困惑はお構いなしに、
右手は尚も、囁いてくる。
「目の前の男は、信長じゃない。
入れ替わった、ニセモノだ!!」
ふと囁きが聴こえて、声の方を見ると‥
右手がしゃべっていた。
いや、目と口が生えた、
俺の右手だったものが。
‥おれはキタローじゃない!
なんか色々混ざってるよ!!
俺の困惑はお構いなしに、
右手は尚も、囁いてくる。
「目の前の男は、信長じゃない。
入れ替わった、ニセモノだ!!」
89
「待ってくれよ!いつ入れ替わったんだよ!本物の信長はどこだよ?ついでに俺はキタローじゃねぇし、そもそもお前誰…いや、一体なんなんだよ?」
俺は一気にまくし立てた。
しかし、俺の右手は何も答えない。親指と小指だけで湯呑みを器用に持ち、茶を飲んでいた。
…ゴクゴクゴク…。
喉を鳴らしながらいい飲みっぷりだ…というか俺の右手に喉なんかあったのか?!
あぁ、もうワケわかんねぇよ!!ヤケクソだ!
俺が大混乱をしていると、後ろから女の声がした。
俺は一気にまくし立てた。
しかし、俺の右手は何も答えない。親指と小指だけで湯呑みを器用に持ち、茶を飲んでいた。
…ゴクゴクゴク…。
喉を鳴らしながらいい飲みっぷりだ…というか俺の右手に喉なんかあったのか?!
あぁ、もうワケわかんねぇよ!!ヤケクソだ!
俺が大混乱をしていると、後ろから女の声がした。
90
「バルス」
「バルス」
レスが上限に達しています。