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リレー小説

自由参加です。どんどんどうぞ。
なお一切の私語禁止でございます。参加していいですか?等挨拶も必要ございませんので!

それではスタート!


それは、ある雨の日の午後のことだった。
91
「……えっ?」

振り向くと、若い女が立っていた。

その女は俺たちのほうに来る

「あの人は俺の妻だよ」
信長は指をさした。

「バルスバルス、ふんふ~ん♪」
その女は楽しそうに歌っている。

陽気な妻だなぁ…

「へ…へぇ…」

何がなんだかよくわからないな…

92 「目がぁぁ‥目がぁぁ‥」

隠していた右手が、
苦しそうに呻き出した。

「どっ、どうしたお前‥」


「父さんと呼べ‥あの女、気をつけろ。

恐ろしい術を使う‥」


父(仮)はどうやら、失明したらしい。
93 てか、"父さん"って…。

俺の父親は、俺が5歳の時に行方不明になった。

まさか…。

94
「ッ…はっ…」

何だか変な夢を見ていた気がする…が、まぁ良い

それより…何か…大切な―――


そうだ、確か俺は―――NOBUNAGAこと“ベルトさん”に注射器で―――

「ようやく目が覚めたようだな…」


「ッ…NOBUNAGA……いや、クリム・スタインベルト」


「まぁ、そう睨むな…進ノ介」


「…何が睨むな、だ…」

「ん、?」


「俺は全てわかった、思い出した、繋がったんだ“ベルトさん”」


「ほう…そうか、ならやる事は―――1つと言う事だね」


「ああ、あんたに借りを返す日が来たみたいだ、」


「泊 進ノ介、今君は私の力が無い、変身する事すら出来ないんだそんな体でどうするつもりなんだい、?」


「…フッ、ベルトさんにしては考えが甘かったみたいだな」


「なに」


「あいにく、今、俺の脳細胞はトップギアだ」


「ほう、なら」


「ああ、始めようベルトさんこの運命への…決着を」
95
………


「進ノ介」


「なんだ?」


「君は何処まで知っている?」


「夢で、」
「父さんが全て教えてくれたのさ、」


「進ノ介、君は夢などという曖昧なものを信じるというのか!」


「なあ、ベルトさん」
「俺知ってるんだ、ベルトさんがわざと俺を注射器で気絶させてくれた事」


「君はなにを言っているんだ進ノ介」


「ベルトさん…」


「違う」


「ベルトさん、」


「違うんだ」


「ベルトさん!」


「進ノ介!!」


「ベルトさん!!!」


「そんな事は…無いんだ…違うんだよ、私が、気付いていれば…進ノ介、君の…父親は、」


「数年前、俺の親父は、親父とベルトさんの一番の親友…蛮野に殺された」

「親父は蛮野に酷く恨まれていた、原因は成功した親父への蛮野の一方的な嫉妬」


「ベルトさんはさっき蛮野が脱獄した事を知った急いで俺のところまで来たら案の定刃物を持っていた‘親友’に気付き俺をいち早く安全な所に隠すために」


「やむを得ず俺の事を注射器で気絶させた、」

「違うか、ベルトさん?」


「…」
96 「なあ、ベルトさん、これ、夢で親父が場所を教えてくれたんだ、本当に有ったよ」


「……!…」


「親父が息絶える直前に必死に書いたメッセージ」


「母さんと俺と―――ベルトさんへの遺書」


「事件現場から見付かった、」


「内容は、“――きっとクリムの事だ、あいつは責任感が強いだから自分を責め続けるだろう、だがクリムお前は悪くないだから負い目を感じず生きてくれ、きっとクリムの事だ、言わなくてもやってくれるだろうが進ノ介の事をどうか宜しく――”」

「これが今回の事の真相だろ…、ベルトさん」
97 「進ノ介…本当にすまない私は君に謝っても謝りきれない…私が、いち早く奴の、蛮野の異変に気付けていれたら、きっと君の父親の運命は変わっていたはずだ、君の父親は、殺されなくてすんだのに」


「ベルトさんは謝る必要はないよ、ベルトさんのせいじゃない、これは俺もそう思うし親父もそう思ってる」


「それにベルトさんは、さっき俺と闘いわざと負けるつもりだったんだろそれで俺の気持ちを受け止めようとした」


「…進ノ介、……君には全てわかっていたのか…」


「あぁ、俺が小さい頃からあんなに優しくしてくれてたあんたが犯人とはどれだけ考えても思えなかった、」
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「はっ…し、進っ…ぐあぁぁ…」


何かを言いかけたベルトの顔が急に肥大していく。

ぼこぼこと水疱ができてそれは無惨にもいっきに破裂した。

「あ〜あ、たく。破裂すんなら外でやってくれよ」

蕎麦屋の一番隅の席で天ぷら蕎麦を食べていた彦一が、丼の中にぴちゃりと飛んできた残骸を箸で摘んで床に落とした。

99 「なんか、騒がしいなぁ」と、店内の様子を、ハゲた店主が覗きにきた。店を見た瞬間、ツルツルの頭が真っ赤になった。


「ちょっと、お客さん!! 困るんだよ、店ん中ぐちゃぐちゃにしてさぁ……営業妨害だよ!! なんだよ、今日はおかしな客ばかりきやがる……えっ!? 隣の席で食ってた、麩菓子を砕いて食べるやつ? そんなもんねえよっ!! なんて日だっ!!」


100
それは――。

いや、それらは――。

ある雨の日の午後のことだった。





―END(?)―

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