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リレー小説

自由参加です。どんどんどうぞ。
なお一切の私語禁止でございます。参加していいですか?等挨拶も必要ございませんので!

それではスタート!


それは、ある雨の日の午後のことだった。
1 今日は仕事が早く終わり、定時には帰宅することができた。

電車から降り、家まで歩く。
雨が降っているからスーツが濡れそうで困る。

「!?」

俺は足を止めた。
家の前で傘もささずに座り込む小柄な男を見付けた。
2 「……?」


子ども?

なんでうちの前に座っているんだ?
一人暮らしだし、親戚が来るなんて聞いていない。

いったいどういうことなんだ。
3
この呆然としている数十秒間も、その男は身動ぎもせずうずくまったままだ。

先ほどより少し強くなった雨が俺の傘と彼の背中を叩いていく。

4 反射的に体が動いてしまい、彼に傘を差し出した。
5 すると、彼がゆっくり顔を上げた。



「………っ!!!」




息を呑む。

なぜなら…
6 …それは、俺だったからだ。

いや、正解に言うと、子どもの頃の俺にそっくりの容貌を持った…少年…?
7 彼は一言も発さず、俺を見上げている。

少し怯えたような目が不安そうに揺れた。
8
その目を見ていると、俺の脳裏にあの時の記憶がフラッシュバックした。

あの時。

俺がFBI捜査官だったころの、あの記憶だ。

9 あの日もこんな雨が降っていた。
10 アメリカで起きている大量殺害事件。


その捜査員として、俺は派遣されていた。
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