完熟の森
第18章 溺れる
日曜の昼下がり僕らはまたベッドの中にいた。
「ふふふ…私こんなにセックスしたの初めてよ」
雫が笑い出した。
「俺も…」
僕も笑った。
「溺れたわね。私に…」
そうなんだろうか?
僕はよく分からなかった。
「雫は?」
「溺れてるわ。千晶に…」
そう言って僕の上に乗り僕の鼻先にキスをして笑ってくれた。
心がくすぐったくなった。
この気持ちを溺れるというならばそれもいいだろう。
雫の傍にいれるなら、雫が僕に微笑んでくれるなら、愛欲に溺れるのも悪くない。
そんなふうに思った。