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結ばれる

第3章 緊縛

 しかし、喜んでいたのも束の間。今日は遅かったので、明日からということになったのだが……。

「プレイの時に気を付けることは……」
 自分より小さい子供に緊縛を一から教えるのは難しい。それに自分も、殆どのことはネットで覚えた知識。間違えていたらどうしようと悪い方向に考え出してしまうのだ。

「ねぇ、先生って呼んでいい?」

「え、ああ、うん……」
 昨日までの敬語と緊張は何だったのだろうか。緊張しているとやりにくいので、それはそれでありがたいのだが……。

 緊縛において重要なのはパートナーとの付き合い方だ。男性側が女性をきつく縛ってしまったり、興味本位で難しい縛り方にいきなり挑戦してみようとするのはNG。男性側は女性のことを考えて行わないといけないし、女性も自分から嫌なことは嫌と言えることが大切なのだ。特に今回は相手が子供なので、その分手加減が必要である。

「じゃ、縛るね」

「うん!」
 ここは緊縛というものを知っているなら恥じらうところなんだけど……この子は緊縛が何かを分かっているのか。まあ知らないことがいいこともある、詳しく教えるのは止めておこう。

 私が今回行ったのは亀甲縛り。形が亀のように見えることから名づけられた、この縛り方は緊縛の中でも最も有名で、初心者でも挑戦しやすいため多くの人が愛用する。

 体が小さいため、使用する縄が少ない事にはありがたい。手は後ろで縛っておき、縄を二重に回して縛っておく。二重の方が全体的にバランスが安定しやすく安全性も高いからだ。

「はい、完成」

「……なんか違うね」
 自分の体を見て小さく話す。確かに縛り方は悪くなかったものの、胸の強調、腰のラインなど女性の体つきと合わせて緊縛の良さは生まれるので、そこは仕方がない。これはエッチというより可愛い。縄跳び中に縄に絡まってしまった女の子みたいで。

「痛くない?」

「うん、でもポスターの写真とは違うね……」
 実は配ったあのポスターには中央に縄で縛られた女性の写真を載せていた。あんな感じになると思っていたのか。

 それでも残念という気持ちは残っていない。私に共通の友達ができた、それだけで幸せだった。

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