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◯貧乏女子はシンデレラのように恋をする

第1章 貧乏女子はシンデレラのように恋をする

「あの……どうして私だったんですか? 綺麗な人はもっと周りにたくさんいるのに」


 私は無意識に質問してしまった。


「ああ……。それは、白鳥さんが真面目な人だからだよ」

「えっ?」

「普通だったら、婚約者のフリだなんて馬鹿げてるって断るだろう? でも君は真面目だから断らないだろうと思って」

「……え? 断って良かったんですか?」

「すまない、君を利用してしまって」

「……」


 利用されたとは思ってないけど、意外だった。私が真面目な人だとわかっていたということは、普段から見ていてくれたってこと?


「白鳥さんは仕事も丁寧だし、電話応対も相手を気遣って話しているし、人がやらない雑用も進んでやるから、頼むなら君しかいないと思っていたんだ」

「……っ!」


 嘘っ……。そんなところまで見ていてくれたなんて……どうしよう、嬉しい……。


「……ありがとうございます……」

「今日は本当に君のおかげで助かったよ。相手も納得してくれて良かったし」

「……部長は結婚したくないんですか?」

「え?」


 私はまたもや余計なことを聞いてしまった。


「ああ……結婚したくないわけじゃないんだ。ただ、色々事情があってね……。それに俺は自分が好きになった人と結婚したいんだ」

「……」


 あれ? もしかしてそれって、部長には恋人がいるってこと?



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