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子猫クロワサンス(最終回)

第2章 猫クロワサンス


そんな事を考えて…見守っているうちに、僕は立派なストーカー予備軍と化した。


会社のデータは見放題、監視カメラも見放題…血気盛んな高校時代は堂々と啓二さんの仕事姿をチェックすることに費やした。


そして、大学に入ると成人となったことに、保護者の目が外れ―――さらに、大っぴらに啓二さんの仕事やプライベートを覗き見するとこも増えてしまった。


我ながらヤバイ…とは、思っていたけど…彼の幸せを見届けないと!と、変な使命感も出てきていた。



しかし、



啓二さんがショートボブの髪型の女性と付き合う度に胃痛で3キロ~5キロ体重が減って行く。


重度の啓二さん依存で…軽度のうつ病だったのが完全にうつ病に片足を突っ込んでしまった。


そんな折…会社の後継者として、新作のお菓子を一つ考える課題が出された。


僕は、啓二さんとの思い出をたどり…ジョギングしていたときの幸せな日々をお菓子にした。


体力をつけたいと…走り出した僕にいつも優しくアドバイスをくれた啓二さん。


ジョギングのメニューをこなした後に流れるようにマンションで抱き合った…日々。


揃える事も忘れて脱ぎ散らかした玄関のスニーカー…



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