テキストサイズ

お題小説第8弾「暴走彼氏」

第1章 暴走彼氏

シャワーの音だけが浴室に響く。
どのくらい、沈黙が続いただろう。
それは、数秒だった気もするし、
数分に渡ったようにも思えた。

ついにこらえきれなくなって、翔が『ごめん』と言おうとした矢先、
和也が口を開いた。

「どう、したらいい?」
「え?」
「僕…どうしたら、翔ちゃんの想いに、応えられる?」

ドキン、と翔の心臓が跳ねた。
そして、すぐに答えることができなかった。

こんどは、翔が和也を、
驚きを持って、見つめ返した。

「僕も、好きだよ…翔ちゃん
 翔ちゃん、ずっと僕のこと、守ってくれたもんね…」

今度は和也から、翔の唇に、唇を重ねていった。

☆☆☆
「初めてだよ…僕」
「俺だって」

狭いシングルベッドの上
翔と和也は裸で抱き合っていた。

翔が和也の背をそっとなぞる。
背骨に沿って、滑らかな肌を、なぞって降りていく。

「和…好きだ」
「うん…僕も」

少しだけ、不安になる。
「いやじゃ、ないか?」
「…なんで?」

和也の優しさに、翔の心の澱が溶けていく。
夢なら醒めないでほしいと思うほどに、幸せだった。

「キス、いっぱいしてもいいか?」
「うん…して」

和也の上にのしかかるような形で、首筋に、鎖骨にキスをする。
次第に顔を落とし、乳首にも…

「んっ!」

唇が乳首に触れた瞬間、和也の身体が少し跳ねた気がした。

ちゅっちゅ…ちゅっちゅ…

唇でそっと体に触れ、舌先で愛撫し、
ゆっくり、ゆっくりと…下に…下に…

「和…大きくなってる…」
「う…ん…だって…あっ!」

ぱくりと、和也の大きくなったペニスの先を翔が咥え込む。
舌先に感じる苦みのある味が、
翔をして、和也もまた、性的に興奮していることを知らしめた。

『嬉しい…和が…和が…』

フェラチオなんて初めてだった。
でも、一生懸命に翔は和也のペニスを舌先で、
唇で、そして、口いっぱいで愛し続ける。
先っぽを吸い、転がし、竿を舐め、玉をやわやわと愛撫する。

そのたびに、熱い吐息混じりの喘ぎが漏れ、
その声が翔の劣情を更に強く掻き立てた。

『イッて欲しい…出して欲しい…俺で…俺で気持ちよくなって欲しい』

欲情していた。
自らのペニスも痛いほど勃起して、その先からはぬらぬらと匂い立つ先走りが漏れ、滴り、シーツを濡らしていた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ