子猫リス&スピール
第1章 子猫リス&スピール
こんにちは…ユナです。
定期的に恋人でもある啓二(けいじ)さんとジョギングをして、彼の部屋でシャワーを浴び解散するいつもの流れなんですが……
「なんか…増えてません?」
「あ~…課金してしまいました」
彼は最近戦隊ヒーローものにハマってしまい…とうとう非公式のグッズにも課金し始めたらしいです。
「新キャラの若葉(わかば)ちゃんが今のユナにそっくりで…課金せずにはいられなかったんだよ…」
「本物の僕がいるのに?」
「はい…いるのにです…」
しかも、ハマったきっかけのピンクの小春(こはる)ちゃんも好きとか…節操ないなぁ…。
啓二さんいわく…小春ちゃんは出会った頃の僕に似ていて、若葉ちゃんは髪を切った今の僕に似てるとか…
似てる…かな?
僕の目の前には、気象戦隊ケ・セラ・セランジャーのピンク小春ちゃんとミントグリーン若葉ちゃんが見つめ手を絡ませ頬笑むフィギアがある。
「えっと…何で…この女性二人は見つめ合い…指を絡ませてるの?」
すると、啓二さんは少し照れながら…僕の腰に手を回して一緒にフィギアを見る。
「いや~…ファンの間では…この二人百合枠なんだよぉ」
――――ユリ…?
「お花の?ユリ?…枠?ごめんなさい…意味が…」
「////あ~だよな!百合って、ほら~女性が恋愛対象の方々の別名なんだよ~。ちなみに、男同士は“薔薇”な」
「///えっ、じゃぁ…僕と啓二さんは…“薔薇”ってこと?」
啓二さんはうなずくと僕の首筋にキスをした。
「///あっ、そっ…そうなんだ…僕知らなくて……」
「しかし、この手の妄想は多くてなぁ……ケ・セラ・セランジャーだけでも何万通りのカップリングあって……一番人気は夏担当の赤と青の激しめ喧嘩っプルだって言うから…そこは分からん…」
は?喧嘩…ップル?喧嘩するカップル?
「喧嘩してるなら…カップルじゃないんじゃ…」
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