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陽が沈む湊、陽が昇る湊。

第5章 ロス

昨日の湊、とっても優しくてカッコよかったな。

気づいたら寝ちゃってたけど……。

湊、怒ってるかな?

今日、彼は当番の日。

明日まで会えない。寂しい……。

湊はまだ寝てる。

ちょっと寝相がわるい。

可愛い。

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鼻腔に感じる。いい匂い。

オレはその匂いに釣られるように目が覚めた。

隣に日陽がいない。

昨夜のことを思い出す。

日陽、ガッカリさせたかな……。

最中に寝落ちしてたし。

下手くそな上に、退屈な男に上書きされたな。

う、胸が苦しい……。

今日は当番。

一日、日陽に会えなくなる。

下に降りて彼女を探す。

食欲を誘う匂いが居間に充満していた。

「おはよう、湊」

台所から彼女が現れた。

「おはよう、すっげ〜いい匂い。どうしたんだ」

「ふふ、湊のお弁当作ってた」

「マジか、めちゃくちゃ嬉しい」

大きなタッパーにおにぎりと唐揚げ、卵焼き、ブロッコリーにプチトマト、ソーセージも入ってる。

「ご馳走じゃん!」

「あと、豚の生姜焼き入れたら完成」

「スペシャル弁当だ」

オレは日陽を思わず抱きしめていた。

「オレのために早起きしてくれて、ありがとう」

「今日はタイミングがあっただけよ。大げさね」

それでも、嬉しかったんだ。

こんな風に優しくされたら

もっと、好きになる。

大切にしたくなる。

オレは自分をコントロール出来なくなりそうだ。

「喜んでくれ私も嬉しい。でも、そろそろ支度しないと遅刻するよ」

「げ、もうこんな時間!」

オレは弁当のあまりのおかずもしっかり食べてから出勤した。


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湊、あんなに喜んでくれて

早起きして作った甲斐があった。

残りのおかずも残さず食べてたし

「よし、洗濯しちゃおう」

私は掃除をして、洗濯物を干した。

湊のいない家はとても静かだった。

庭先にミニがちょこんと停まってる。

湊、もう会いたくなってきちゃった。

今ごろお弁当食べてるかな。

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