春のほどけ…戻れない距離
第2章 「卯月」―揺れと否定
6
「あ、ここのサンドイッチ美味しいんですよね」
「…………」
わたしは、動けない。
「あっ…」
彼の手が、スッと伸び…
「っ……」
「あ、明るい……毛が………」
さりげなく、髪に触れ…
いや…
「あっ……んっ……」
わたしは、ビクっと震え…
「ふぅん、弥生さんも、耳かぁ……」
そのメガネの奥が、冷たく凍てくる―――
わたしは…
その目、指から逃げられなかった。
そして、逸れずに見つめてきて……
「そろそろ、寂しいんじゃないの…」
と、目が、全身を舐め回してくる。
「別に、オレに遠慮しなくても…
いつでもめいに、逢いに来てくれて……いいのに………」
「……………」
その逸らない目が、怖い…
「それに、たまには、ストレス解消しないとね」
「…………」
すると、スッと顔を耳元に寄せてきて…
「あ、それとも……オレが…………」
そう、囁いてきた。
「っ………」
わたしは逃げずに、抗いの目を向ける…
だが、わたしは、彼の、次の言葉に…
完全に、打ちのめされてしまう。
「弥生さんは……欲しいんだろ……」
「えっ」
「ほら、なんかさ…
ベッドの下にさ、ピンク色のがあったから……」
「…………」
言葉を失い、心から、恐怖が沸いてきた。
「あれ………弥生さんのだよねぇ……」
「…………」
「やっぱ、欲しいんだろう……」
呼吸が荒がり、脚の震えが止まらない。
「あ、そう、弥生さん、今日、早番上がりでしたよねぇ……」
「…………」
「職員駐車場で、隣に寄せて待ってますから……」
来ますよね―――
「…………」
「あ、ここのサンドイッチ美味しいんですよね」
「…………」
わたしは、動けない。
「あっ…」
彼の手が、スッと伸び…
「っ……」
「あ、明るい……毛が………」
さりげなく、髪に触れ…
いや…
「あっ……んっ……」
わたしは、ビクっと震え…
「ふぅん、弥生さんも、耳かぁ……」
そのメガネの奥が、冷たく凍てくる―――
わたしは…
その目、指から逃げられなかった。
そして、逸れずに見つめてきて……
「そろそろ、寂しいんじゃないの…」
と、目が、全身を舐め回してくる。
「別に、オレに遠慮しなくても…
いつでもめいに、逢いに来てくれて……いいのに………」
「……………」
その逸らない目が、怖い…
「それに、たまには、ストレス解消しないとね」
「…………」
すると、スッと顔を耳元に寄せてきて…
「あ、それとも……オレが…………」
そう、囁いてきた。
「っ………」
わたしは逃げずに、抗いの目を向ける…
だが、わたしは、彼の、次の言葉に…
完全に、打ちのめされてしまう。
「弥生さんは……欲しいんだろ……」
「えっ」
「ほら、なんかさ…
ベッドの下にさ、ピンク色のがあったから……」
「…………」
言葉を失い、心から、恐怖が沸いてきた。
「あれ………弥生さんのだよねぇ……」
「…………」
「やっぱ、欲しいんだろう……」
呼吸が荒がり、脚の震えが止まらない。
「あ、そう、弥生さん、今日、早番上がりでしたよねぇ……」
「…………」
「職員駐車場で、隣に寄せて待ってますから……」
来ますよね―――
「…………」
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