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sunny spot

第2章 #002

バタバタと玄関からリビングへと向かい、深いため息をつく。
冷静になろう、と思い部屋着に着替え冷蔵庫からビールを取り出す。

カシュッといい音を立て喉を鳴らしながら飲み込む。

「ふぅ…」

……口止め料ってなんだよ?!
俺が大家さんに話すとでも思っているのか?!

下半身がお世話になる日だってある…。

なんならあの日を思い出して妄想に耽る日だってある。

分かってて言ってるわけないよな?
そうだ、じゃなきゃ口止め料なんて言わない。

うんうん。そうだそうだ。

顔の筋力をふんだんに使い心の中で自分が納得できるよう思考を処理していく。

ピロン。

スマホの通知音がなり手に取ると太陽からだった。

【都合のいい日あったら言ってくださいね】

会いたくないのに会いたいと思ってしまっている。
ああいう男はダメだ。遊ばれて終わる。

太陽はバイだが、俺はゲイなんだから。

いくら男が抱けても同じ立場ではないことを忘れてはいけない。

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