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sunny spot

第2章 #002

「いやいやいや、本当に気にしないでください」

まともに目を見ず断りを入れ歩き出す。
後ろから小走りで追いつき俯き気味の俺の顔を覗き込む。

「雨宮さんが気にしてもオレが気にするんですよ」

黙ったまま目を逸らす俺にたいようは言葉を続けた。

「それに、口止め料みたいなものですし」
「…口止め料?」

「大家さんに告げ口しないでくださいね?あのこと」

あのこと…を理解した頃にはブンブン頷いてしまっていた。

「それじゃ、連絡先交換しましょ」

危機的状況からは脱せず、俺はスマホを取り出していた。

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