キセキ
第4章 Vol.4〜僕を想う人
ボクは今まで、周囲の人は、
ボクが目の前にいないときには
決してボクのことなど思い出しもしない、
誰の心にも
ボクは残っていない
誰の目にも
ボクは映っていない
でも、この人は、
ボクが目の前にいないときでも
ボクのことを考えくれてたんだと、
そう思えた。
誰かの中に、ボクが残っている
他の人にとっては
大したことではないかもしれないけど、
僕にとってそれは、
キセキにも等しかった。
冷え切っていた体が
暖かく感じられて、
枯れた涙が、また、心から
溢れそうになった。