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第1章 手を繋ごう




大学の仲のいいグループ4人で


心霊スポットに来た



都心からも近いし、酒の勢いで有名な廃墟に4人で行くことになったのだ





「ここかぁ――――…見ろよスマホで検索したけど“ヤバイ”度がマックスの星5つだぜ!?」



高山がスマホを見ながら身を縮めた



「それにしても、雰囲気ありまくりだな」


大矢が廃墟を見上げて口笛を吹く



「止めてくださいよ~、夜に口笛吹くとダメってお婆ちゃんに言われませんでしたか?」



お酒が入ってる鈴木は普段よりも2割増しで可愛い声を響かせる…


明らかに男性陣に媚びているのが解る…


私は、そんな3人を横目に――――…廃墟の入り口を探す




「千田さんは、入る気満々だなぁ~!女なのに怖く無いのかよ?」



高山に言われ振り替える




「――――…怖いに決まってるじゃない…だって……入らないとダメな気がして…」




「やだ~!千田さんってば律儀~!」





私は、アトラクション感覚で騒ぐ3人を見る




3人は談笑しなが廃墟を見上げている




しかも………高山、大矢、鈴木の3人は仲良く手を繋いでいるのが見えた






しかし、3人が一緒に手を繋いでいる訳ではなく各々バラバラに動く……





勿論…3人は気がついていない…



個々に別々の手と……
手を繋いでいるのだ…



そして、各々繋がれている手は…半透明で…透けている









勿論…私の手も――――…ここに来た時から



誰かにずっと――――…握られている










【完】

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